読書の愉楽

本の紹介を中心にいろいろ書いております。

古本購入記 2009年8月度

今月はどうしたことかスティーヴン・キングの本が文藝春秋から二作品も刊行されるみたいで、なんだか

久しぶりにワクワクしております^^。キングの作品は単行本は「不眠症」から、文庫本は「グリーンマ

イル」からとんとご無沙汰でありまして、以後も出ている本は古本で買ったりしてるんだけども、まった

く読めてない状態で、いまさら新刊にときめくのもおかしいなと我ながら思うのですが、こればっかりは

どうしようもありません^^。ほんと、勝手にお祭り気分なのでございます。で、今月出る本なのですが

まず4日に文春文庫から『夕暮れをすぎて』が刊行されます。これは短編集なのですが、物を見るまでな

んともいえないけども、ちょっと期待大^^。たぶん買っちゃうと思います。で、本命は26日に発売の

『悪霊の島 上・下』^^。一言メッセージでも書いたし、もねさんが原書を紹介しておられるこの大作

は、どうも往年の素晴らしき作品群と同じ匂いがプンプンしてくるような気がするのですが、どうでしょ

うか?上下本で一冊2500円とは、ちょっときついんですが、これは欲しいですね。うん、とっても欲

しい。あと気になるのは早川文庫から続々と刊行されている《現代短篇の名手たち》シリーズの新刊ジョ

ー・R・ランズデール 『ババ・ホ・テップ』でございます。だってこれ「生きていたプレスリーが老人ホ

ームでミイラ男と対決」なんて話が入ってるんですから、もう買うしかないでしょ?あと河出の《奇想コ

レクション》の新刊でジョージ・R・R・マーティン洋梨形の男』が出るのがちょっと気になります

ね。この人の話はすごく好きなのと、まったく受け付けないのとはっきり分かれてしまうので、なんとも

いえませんが、チェックはしませんとね。ここで一言お断りしておきますが、今回のこの古本購入記の文

章がいつもと違う感じだなと思ってらした、あなた。あなたはまことに鋭くていらっしゃる。これもみな

今、車の中で読んでるジョージ・R・R・マーティン 「タフの方舟1」のせいなのでございます。この話

の主人公のタフの語り口に感化されまして、このような仕様になってしまいました。どうかいましばらく

ご辛抱くださいませ。

で、話は変わりますが、今月の古本購入記でございます。いささか前置きが長くなってしまいました。

今月購入したのは21冊20作品。またまた大盤振る舞いでございます。このままでは狭苦しい我が家は

古本の山に埋没してしまうのではないかと真剣に危惧しておる次第でございます。

では、以下にタイトルをば。

「リビドヲ」弐藤水流

「虚構機関」大森望日下三蔵

「草笛の音次郎」山本一力

「風の果て(上下)」藤沢周平

「第九の日」瀬名秀明

「個人教授」佐藤正午

「幽界森娘異聞」笙野頼子

「本当の戦争の話をしよう」ティム・オブライエン

「奇偶」山口雅也

オスカーとルシンダピーター・ケアリー

「アブラムスの夜」北林優

「サーカスの息子(下)」ジョン・アーヴィング

「死は見る者の目に宿る」ディヴイッド・エリス

「フレームシフト」ロバート・J・ソウヤー

ひぐらし荘の女主人」小池真理子

「幽鬼伝」都筑道夫

「未来の息子」椰月美智子

「粘膜人間」飴村行

「百番目の男」ジャック・カーリィ

「タチコギ」三羽省吾

とりたてて書くことはございません。ただ、ピーター・ケアリーブッカー賞受賞作である「オスカーと

ルシンダ」が手に入ったのは少しうれしゅうございました。かのDHCから出てた本なので、もう目にす

ることはないのかもと半ばあきらめておりましたので、100円コーナーで見つけた時には、「オッ!」

などと、いつになく舞い上がった歓声などを挙げてしまいました。

あとは、ゆきあや嬢がバカミス認定されましたジャック・カーリィの第一作「百番目の男」が一応の買い

だったかと思われます。冴姐さま、読むのが楽しみでございますねぇ^^。

では、今月はこの辺で、お暇させていただきます。