読書の愉楽

本の紹介を中心にいろいろ書いております。

古本購入記 2009年5月度

いま早川文庫から片岡義男コレクションてのが出てるでしょ。ぼくは、この人まったくのノーマークで

いままでの読書人生で、一冊も本を手にとったことがないのだが、今回のコレクションはなんだか気にな

ってるのである。基本的にこの人はぼくの中では銀色夏生と似たり寄ったりの変にお洒落を気取ってる写

真とコラボってる人という位置づけになっていて、まったく購買意欲をソソらない作家だったのだ。

でも、今回のコレクションは一読に値する本なんじゃないの?色眼鏡捨てて、ちょっと飛び込んでみなき

ゃいけませんな。

というわけで、いつものやつである。今月は18作品、19冊購入。書名を挙げてみると、

 「八日目の蝉」 角田光代

 「チャイルド44(上下)」 トム・ロブ・スミス

 「蟻の園」 小松左京

 「延暦十三年のフランケンシュタイン」 山田正紀

 「まっくらけのけ」 北杜夫

 「ヒットラーの遺産」 五木寛之

 「だって、欲しいんだもん!」 中村うさぎ

 「言壺」  神林長平

 「七胴落とし」 〃

 「トレジャー・キャッスル」 菊地秀行

 「最後の瞬間のすごく大きな変化」 グレイス・ペイリー

 「華麗なる血統」 シドニイ・シェルドン

 「オッド・トーマスの霊感」 ディーン・クーンツ

 「潤一郎ラビリンスⅠ 初期短編集」 谷崎潤一郎

 「百合の心・黒髪 その他の短編」 辻原登

 「青い眼がほしい」 トニ・モリスン

 「打てや叩けや源平物怪合戦」 東郷隆

 「パレット」 前川麻子

以上である。ネットで購入したのが「延暦十三年のフランケンシュタイン」と「トレジャー・キャッス

ル」の二冊。「八日目の蝉」は二百円で売ってたので即購入。その他はみな百円本である。「チャイルド

44」も「オッド・トーマスの霊感」もまだ日が浅いのに、どうして百円なんだろう?ぼくがブックオフ

に勤めていたら、絶対この値段では並べないんだけどね。それはともかく、なぜまた宿敵 山田正紀

の本をネットで探してまで購入したのかというと、これは以前から欲しかったのだ。あと一冊「天動説」

という本も欲しいのだが、これはまた次の機会に。

あとは取り立てて言及すべきことはないかな。そうそう辻原登の「百合の心・黒髪 その他の短編」だけ

は一言付け加えておこう。この人の作品も一冊も読んだことがないのだが、これは手にとってみてズキリ

と心が疼いた。おそらく読めばなんらかの効能があらわれると思われる。読むのが楽しみだ。

あっ、それから、クーンツの名前表記っていつから『R』がとれちゃったの?


で、新刊はというと。

 「ネペンテス」 清水マリコ

 「文学少女 見習いの初恋」 野村美月

 「火星のダーク・バラード」 上田早夕里

の三冊。例のごとくみんな文庫本ね^^。今野敏の「隠蔽捜査3 疑心」を読みたいのだが、これは単行

本を買ってまで読もうとは思わないのである。なんか、軽いしね。これは文庫向きの本でしょ。

あと新刊で気になるのは国書から出たガブリエル・ヴィットコップ 『ネクロフィリア』と白水のリチャ

ード・フラナガン 『姿なきテロリスト』の二冊。どちらも高いなぁ^^。