うちの近所にある神社の桜も九分咲きで、ライトアップされた雄姿の凛々しく華やかなこと。
若い頃は桜の季節といっても鼻にもかけない自分でしたが、この歳になるとやはり花に季節を感じて眺め
るたびに意味もなく心浮き立つ今日この頃であります。
でも、今日はほんと寒かったよね。ちょっと霙降ってたもんね。毎年のことながら、びっくりしてしまい
ました。
さて、そんなこんなで3月度の古本購入記ですが、21作品22冊購入。また色々買っちゃいました。
でもいまさらながらなんですが、これだけ永年にわたって古本を買い続けてきて、まだ買いたい本がある
ってことに驚いてしまいますね。これってエンドレス?この先死ぬまで続くのかな?そうすると、いまの
段階で未読本が2500冊はあるかと思われるのに、順次消化していったとしてもこのペースで増えてい
けば、死ぬまでに読みきるってことは絶対不可能なんじゃないの?
おお、恐ろしや。いま発覚した事実については、心の奥にしまっておこう。見なかったことにしてしまお
う。そうしなければ、いま読んでいるディックの悪夢世界に迷い込んでしまいそうではないか。
で、今回、色々買った中に永年探し求めていた本があって、これが滅法うれしかったのでここで一言。
その本てのが、1985年に新潮文庫で刊行された曽野綾子の「消えない航跡」って本なんだけど、これ
が妙にミステリアスな本で、まず、いま現在刊行されている彼女の文庫本の背表紙裏に載っている刊行リ
ストを見ても、このタイトルが書かれてない。絶版とかでリストから削除されたってことなら、よくある
話だけど、古本屋においてある過去の文庫で確認してもやっぱり書かれていない。おそらく書かれてある
本もあるのだろうけど、部数が少なかったのか、とんとお目にかかれないんだよね、これが。では、ぼく
はどうやってこの本の存在を知ったのかというと、文庫本に挟んである広告でその書名を確認したという
わけ。曽野綾子唯一のミステリ短篇集だということで、これはひとつ読んでみたいなと思ったけども、い
くら探してもいっかな見つからない。ネットで探したら、たぶん簡単に手に入るのだろうけど、この本に
関しては自分の手で書棚から探りだしたかった。だから、これを見つけたときの喜びといったら、久しぶ
りに古本屋で感極まってガッツポーズをしてしまったくらいで、誰にも見られてなかったからよかったも
のの、あのときの姿を見た人がいたなら、十人中九人までが不審者だと思ったことだろうと思われる。
でも、ほんとうれしかったなぁ。これがあるから古本屋巡りはやめられないのだ。
もう一冊あまり見かけない本があった。荒巻義雄「ヴァルプルギスの夜」って本だけど、これはどうなん
でしょう?しろねこさん、もねさん、読んだことありますか?
長々と書いてしまったので、他の本は列記にとどめておきましょうか^^。
明野照葉「輪(RINKAI)廻」
ネヴィル・スティード「消えたモーターバイク」
桐生祐狩「川を覆う闇」
スティーヴン・ピジック「アイデンティティー」(←ゆきあやさん、買っちゃった^^)
ピーター・ロビンソン「エミリーの不在」
小泉武夫「不味い!」
チャールズ・ウィリアムズ「絶海の訪問者」
浅田次郎「憑神」
角田光代「対岸の彼女」
高野和明「幽霊人命救助隊」
結城昌治「隠花植物」
原宏一「天下り酒場」
五木寛之「鳩を撃つ」
玉岡かおる「をんな紋 まろびだす川」
「をんな紋 はしりぬける川」
「をんな紋 あふれやまぬ川」
梶尾真治「もう一人のチャーリー・ゴードン」
横山秀夫「影踏み」
J・R・R・マーティン「タフの方舟2 天の果実」
ふう~、これ打つのだけでもひと仕事ですな。というわけで、3月度の収穫は以上のとおり。
どんどん読んでいかないと、たいへんなことになってしまうじょ。