今月は結構買いましたよ。
二十五作品二十七冊も買ってしまった。なかなか盛況である。今回は古本本来の目的である絶版本及び稀
少本の収集よりいかに安く本を手に入れるか?という命題のもと買い漁ったような結果になってしまった
が、本の値段がどんどん高くなっている昨今、本好きには懐具合がさびしくなってしまうというなんとも
情けない状況を打破すべく奔走した結果そういうことになってしまった。このジレンマは翻訳本好きには
特に痛感する事態であって、背に腹はかえられぬ状況なのである。
というわけで、それでは今月の成果発表といきましょうか。
明野照葉 「女神」
福井晴敏 「川の深さは」
マキャモン 「狼の時」
佐藤賢一 「王妃の離婚」
横山秀夫 「深追い」
クック 「神の街の殺人」
〃 「闇に問いかける男」
〃 「蜘蛛の巣のなかへ」
上橋菜穂子 「精霊の守り人」
ハリス 「ハンニバル・ライジング」
マクドナルド「地中の男」
ハイアセン 「トード島の騒動」
池永陽 「ひらひら」
打海文三 「凶眼」
乾くるみ 「マリオネット症候群」
仲宗根政善 「ひめゆりの塔をめぐる人々の手記」
山口瞳 「家族」
ストリーバー「薔薇の渇き」
ハリソン 「キス」
蘇部健一 「ふつうの学校 ①②」
プイグ 「赤い唇」
今江祥智 「ぼんぼん」
クルニアワン「美は傷 混血の娼婦デウィ・アユ一族の悲劇 上」
ふう~、長かった^^。この中で、一番注目しているのは山口瞳「家族」である。かの「血族」で母親に
まつわる過去を暴き、かなりの衝撃を与えてくれたのは記憶に新しい。今回購入した「家族」はそれと対
をなす作品で、この本では父親のことが描かれるらしい。これはまた、かなりスゴイ作品みたいだ。読む
のが楽しみである。
その他ではiizuka師匠のおすすめである乾くるみ「マリオネット症候群」がほんとおもしろそう。
福井晴敏は「亡国のイージス」で挫折しているという苦い経験があるのだが、今回購入した作品は軍事物
ではないみたいなので、ちょっと食指が動いた。ぼくはもともと冒険物に分類されるミリタリー物が苦手
なのだ。
今江祥智「ぼんぼん」は、実をいうとタイトル買いだ^^。ぼくは昨年生まれたばかりの次女のことを名
前で呼ばず、ぼんぼんと呼んでいる^^。あだ名みたいなものだ。だから、それと同じタイトルなので思
わず買ってしまったわけ。
ところで、新刊は三冊しか購入しなかった。みんな文庫本である。
ブッツァーティ 「神を見た犬」
シンシア・アスキス他「淑やかな悪夢」
鏡 明 「不確定世界の探偵物語」
新刊といっても上の二冊は、今月刊行された本ではないんだけどね^^。