足りないものを補って
ぼくらはどんどん前に進んでいった
足は強張り、目もかすんでくる
でも、かれらはぼくときみを頼りにしている
ここで倒れるわけにはいかない
気持ちが先行する
足はついていかない
どうにもできない焦燥感が
さらに身体に負担をかける
背中を、こめかみを、汗が流れおち
身につけている衣服もぐっしょり重たくなってきた
がんばろう
なにがなんでもがんばろう
先は見えないけど
二人、力をあわせてがんばろう
かれらの笑顔だけが
かれらの無心の笑顔だけが
ぼくらの足を前に進ませる
絶対倒れちゃいけないよ
絶対死んじゃいけないよ
だって、かれらの笑顔が
そこにあるはずだから