読書の愉楽

本の紹介を中心にいろいろ書いております。

かれらの笑顔

足りないものを補って

ぼくらはどんどん前に進んでいった

足は強張り、目もかすんでくる

でも、かれらはぼくときみを頼りにしている

ここで倒れるわけにはいかない

気持ちが先行する

足はついていかない

どうにもできない焦燥感が

さらに身体に負担をかける

背中を、こめかみを、汗が流れおち

身につけている衣服もぐっしょり重たくなってきた

がんばろう

なにがなんでもがんばろう

先は見えないけど

二人、力をあわせてがんばろう

かれらの笑顔だけが

かれらの無心の笑顔だけが

ぼくらの足を前に進ませる

絶対倒れちゃいけないよ

絶対死んじゃいけないよ

だって、かれらの笑顔が

そこにあるはずだから