あなたはゆっくり歩いている
静かな日曜の午後
木漏れ日がやさしい森の中
思わず笑みがもれてしまう
すべてがうまくいってるという確信
こういう昂揚感はきらいじゃない
やがてあなたは
こんもり盛り上がった拓けた場所にたどりつく
森の中にぽっかり空いた陽のあふれる草地
やわらかい色の花が咲き乱れ
細かな虫がそこ此処に飛びかっている
あなたはゆっくり歩をすすめ
草地の中心に立ち
空をあおぐ
ああ、ここが地球の中心だ
あなたはそう確信する
しあわせな気持ちが溢れ出し
閉じた目から、涙がとめどなく流れだす
無くしたものは、あまりにも多かった
たくさんの人を傷つけた
そのすべての罪が
いまゆっくりと浄化されてゆく