読書の愉楽

本の紹介を中心にいろいろ書いております。

「古本屋にて」

久しぶりにブックオフに行ってきた。

基本的にケチなぼくは、100均本しか買わない。ついこのあいだ出た新刊本が半額になっていても買

わない。100円になるまでじっと我慢する。でも、たいがいそうなる前に売れてしまうのだが。

今回はいろいろ買った。8冊買ってしまった。新刊で買えば5千円近くする買い物だ。

古本屋でこういう買い物をするたびにいつも思うのだが、新刊本で購入しないということは出版業界に

貢献してないということだ。できれば新刊書店に並んでいる本は新刊書店で買いたいのだが、背に腹は

かえられない。どうしてもユーズド商品を買ってしまう。高い本を安く買えれば、これに勝る喜びはな

いのだがどうもジレンマがついてまわる。

今回購入したのは

「夏のロケット」川端裕人

「まぶた」小川洋子

「陰の季節」横山秀夫

イリヤの空、UFOの夏」①、③ 秋山瑞人

「24時間」グレッグ・アイルズ

「クリスマス・プレゼント」ジェフリー・ディーヴァー

「アイス・ストーム」リック・ムーディ

の八冊である。

川端裕人はいま気になる作家の一人。この人のこと悪く言う人がいないのでとても期待している。

小川洋子はこの「まぶた」という本が気になった。ちょっと不気味な表紙につられて買ってしまった。

横山秀夫はやはり読まなくてはいけないでしょう。というわけで購入。

秋山瑞人は、大森望氏がこの本を絶賛していたので気になっていた。この年になって買うのは気が引け

るような表紙だが、青春物として秀逸らしいから読んでみたかったのだ。

グレッグ・アイルズは「神の狩人」で注目していたのだが、サイコスリラーには食傷気味だったので読

まずにいた。この本は誘拐物ということで、読んでみる気になった。訳者が雨沢泰というのも大きなポ

イントである。

ディーヴァーのこの本が百円で売られているのに驚いてしまった。去年の12月に出たばかりの本なの

にどうしてだろう?liamさんが紹介していたので、読んでみたいと思っていたのだ。

リック・ムーディという作家は、全然知らない。手にとってみて買おうと決めた。映画化されているよ

うだ。70年代のアメリカ文化をたっぷり織りまぜて〈郊外の家族〉の悲喜劇を力強く描き出した作品

なのだそうだ。紹介文だけを読むとモロ好みだ。たぶん大丈夫だろうと思い購入した。

こうやって、本がどんどん増えていく。一日に八冊読むのは不可能だが、一日に八冊買うのはいとも簡

単なことだ。そのうち、購入した本に埋もれてしまうことだろう。

それでも、この悪癖はやめられないのである。