愛すべきルシール。
彼女の強さと愛情、ものの見方、考え方、すべてが新鮮で素敵だ。
ある日の事件を境に、普段の変わりない生活が突然ドラマのように急展開して、彼女は家族を取り戻すために必死になる。
その中で描かれる数々のエピソードは、これといった目新しさがないにも関わらず胸にしみ込んで深い余韻を残す。
人生における強さと弱さ、どうにもできない事と自分が変えていける事。幸せをつかみとるには自分で探さなければならないという事。
この物語は、人が生きていく上でしっかり心にとめておかなければならない色んな事を教えてくれるのである。
アメリカ東海岸の自然が残る海辺の町での、精一杯がんばって生きている女の子の物語。
ぼくは、この物語が大好きだ。