読書の愉楽

本の紹介を中心にいろいろ書いております。

鯨統一郎「邪馬台国はどこですか?」

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いまさらながらだが、紹介させていただきます^^。

なかなかどうして、スリリングな読み物である。読みやすいのが良い。

歴史の常識を根底から覆えす快感がたまらない。史実がどれほど不確定なものなのかということに目を

開かされる。

事実、本書の結論が事実なんじゃないかと思ってしまうのである。

仏陀が悟りを開いたのはいつか?

邪馬台国はどこにあったのか?

聖徳太子は誰なのか?

本能寺の変の真相は?

維新の黒幕は誰なのか?

キリストの奇蹟は事実なのか?

なんとも魅力的な謎ではないか。これを、バーに集まった常連客たちが激しい歴史検証バトルをくり広

げて解いてしまうのである。

だから、すぅーっと入ってくる。難しくない。

常識が覆される快感は大きい。

えっ、そんな事実があったのか?

何げない史書の記述に、そんな重要な意味があったのか?

こんな解釈もできるのか?

歴史の迷路は、かなり大きく出口はいくつもあるらしい。