読書の愉楽

本の紹介を中心にいろいろ書いております。

舞城王太郎「山ん中の獅見朋成雄」

イメージ 1

純文学だとは思わないが、確かにおもしろい。

あいかわらずアメージングな世界が描かれており、独特な雰囲気はまさしく独壇場である。

舞台は閉鎖的なのに、その世界は驚くほどの広がりをみせている。

アリスの冒険のような話だが、ファンタジーの結構を保ちながらもそこは舞城、見事に新たな世界を構築

している。

とにかく、あーだこーだ言ってもくどいだけだ。

はっきり言っちゃおう、ぼくは舞城君が好きだ。愛してる。

九十九十九」で少し首を傾げたが、やっぱり全面的に認めちゃう。

彼はメフィスト賞をとって世に出てきたわけだが、「群像」なんて純文学系の雑誌に作品を発表したりし

て、ちょっと他のメフィスト受賞者とはスタンスが違っている。

ここポイントですね。

ミステリの枠におさまりきらない可能性がうかがえる。今後の活躍がほんと楽しみな作家だ。