読書の愉楽

本の紹介を中心にいろいろ書いております。

アルベール・サンチョス・ピニョル「冷たい肌」

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あまりにフッ切れた内容なんでびっくりしますね。

本来なら、扶桑社ミステリーなんかで刊行されててもおかしくないジャンル小説だと思います。でもやっ

ぱり、ただのホラー物で括ってしまうにはためらわせる何かがある。本書を読んでる間、奇妙な感覚にと

らわれました。

境界線のあやふやさだとか、人間の愚かさだとか、存在理由だとか、今まで曖昧に感覚として培ってきた

ものが根底から崩されるような感じでした。でも、ああだこうだ言うのはやめましょう。ためらわず手に

取ってみてください。なかなかおもしろいエンターテイメントに仕上がっています。