読書の愉楽

本の紹介を中心にいろいろ書いております。

2022-01-14から1日間の記事一覧

舞城王太郎「畏れ入谷の彼女の柘榴」

まっとうだ。至極まっとうだ。突飛で(身に覚えのない子を授かる妻、言葉を話す猿、人の形をしてやってくる心残り)あまりにもブッ飛んだ設定の中で描かれるのは至極真っ当で、普段何気なくあまり気にもとめずに、思考の惰性で処理している事柄や、物事の本質…