読書の愉楽

本の紹介を中心にいろいろ書いております。

2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ウンベルト・エーコ「バウドリーノ(下)」

下巻に入って、物語は本当の冒険譚に突入する。神聖ローマ皇帝のフリードリヒが亡くなり(これも史実に基づいて描かれるが、結果のみが史実に残っている部分で、そこに至る過程はエーコが自由に想像の羽を広げて描いており、おもしろい)それによって第三回…

佐藤究「Ank : a mirroring ape」

おかげさまで、読了しました。かなり話題になった本だったので、かなりおもしろいんだろうと思っていたら、これがまったく気に入らなかった。地元の京都が舞台ということで「黒い家」を読んだ時と同じくらいテンション上がってたんだけど、これがダメだった。…