読書の愉楽

本の紹介を中心にいろいろ書いております。

2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

エドウィージ・ダンティカ「デュー・ブレーカー」

ハイチの歴史には詳しくない。何があったかは、良く知らない。そんなぼくでも、本書を読めば自ずとハイチが辿ってきた暗い歴史を知ることになる。 タイトルになっている「デュー・ブレーカー」とは拷問執行人のことだ。独裁者デュヴァリエのもとトントン・マ…

ドン・ウィンズロウ「ダ・フォース(上下)」

「犬の力」や「カルテル」のウィンズロウを期待すると肩透かしもいいところだ。ニューヨークを舞台にした悪徳警官物というカテゴリで認識して読み始めたら、え?ウィンズロウどうしたの?といままで快調に飛ばしてきたハイブリットな車がギアも満足にはいら…