読書の愉楽

本の紹介を中心にいろいろ書いております。

2018-02-02から1日間の記事一覧

月村了衛「コルトM1851残月」

廻船問屋の番頭でありながら、コルトM1851を懐に、江戸の裏金融を陰で操る男、残月の郎次。彼は番頭という姿と札差 祝屋の仕事人の二つの姿をもち、誰からも一目置かれる存在だった。 本書の幕開けは、その残月の郎次が祝屋に敵対する親分と取巻きをコ…