読書の愉楽

本の紹介を中心にいろいろ書いております。

2016-01-08から1日間の記事一覧

アンリ・トロワイヤ「仮面の商人」

これもタイトルから、まったく内容の予測のつかない物語である。大雑把にいえば、本書で描かれるのは史実の信憑性だ。実際に起こったことと、どうしてそうなったのかという事実があって、それを掘り起こして語る場合、いったいどこまで真実に近づけるのか?…