読書の愉楽

本の紹介を中心にいろいろ書いております。

2015-12-23から1日間の記事一覧

フェルディナンド・フォン・シーラッハ「カールの降誕祭」

非常に薄い本だ。解説を含めても百ページに満たない。その中に短編が三つ収録されている。それぞれいつものとおりシーラッハ独特の短いセンテンスの文章で綴られる不条理な話ばかり。 巻頭を飾るのは「パン屋の主人」。ここに登場するパン屋は、「コリーニ事…