2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧
収録されている短篇は七篇。タイトルは以下のとおり。 「祗園祭りに連れてって」 「一刻は千年」 「太平寺殿のふしぎなる御くわだて」 「信長の逃げ道」 「バテレン船は沖を漕ぐ」 「あまのかけ橋ふみならし」 「迷惑太閤記」 前回の「難儀でござる」でもそ…
本アンソロジーは、あの碩学、荒俣宏氏が蒐集した海外の怪奇文学をそれぞれテーマ別に三巻に分けて紹介する西洋近代怪奇小説の集大成である。『19世紀再興篇』と名付けられた本書には14篇が収録されている。 まず驚くのは、いまさらなのだがやはり荒俣氏…
本書の主人公オッド・トーマスには特殊な能力が備わっている。彼には霊がみえるのだ。霊はけっして話すことなく静かに自分の役割を全うする。霊はこちらに危害をくわえることはない。彼らは、現世ではなんの影響力もないのだ。オッドは、そんな彼らにやさし…