読書の愉楽

本の紹介を中心にいろいろ書いております。

2013-04-13から1日間の記事一覧

ジュリアン・バーンズ「終わりの感覚」

若くして自殺した友。過去の記憶として頭の片隅にしまわれていたその事実がある出来事がきっかけでまったくちがう様相を見せる。 本書は中編といってもいいような短さの作品なのだが、これほど集中力を使って真剣に行を追った本もめずらしいといえる。 主人…