読書の愉楽

本の紹介を中心にいろいろ書いております。

2012-08-16から1日間の記事一覧

レオ・ペルッツ「夜毎に石の橋の下で」

1600年前後のプラハなんてまったく馴染みのない世界で、以前に皆川博子「聖餐城」を読んだ時には、よくこんな時代を舞台にしたものだと舌を巻いたものだった。世界史に疎いぼくは、この時代のドイツ、オーストリア、チェコ、イタリア北部らが一つの国家…