読書の愉楽

本の紹介を中心にいろいろ書いております。

2010-12-26から1日間の記事一覧

佐川光晴「牛を屠(ほふ)る」

以前、服部文祥の狩猟サバイバルを読んで、自分で食べるものを自分で殺し捌くことへの意義を知った。普通、人は肉を食べるとき、すでに精製されてきれいに商品化された肉を買う。だが、それはもとは一体の生きた動物だったのである。ぼくたちはそれが生きた…