読書の愉楽

本の紹介を中心にいろいろ書いております。

2008-10-22から1日間の記事一覧

ロバート・ランキン「ブライトノミコン ― リズラのはちゃめちゃな一年間」

「本が好き!」の献本である。 奇妙奇天烈冒険譚ということだが、これがとんだ食わせものだった。怪しげなタイトルに、ブライトン十二宮、都市伝説、クロノビジョン、悪の秘密組織そしてページを開けばプロローグとエピローグの間になんとも魅力的な十二のタ…

仁木悦子「冷えきった街」

本書は、仁木悦子が創造したハードボイルド小説の主人公三影潤が登場する唯一の長編である。なんてえらそうなこといって、ぼく自身仁木作品を読むのは本書が初めて^^。本来なら、デビュー作となった江戸川乱歩賞受賞作の「猫は知っていた」から紐解くべき…