読書の愉楽

本の紹介を中心にいろいろ書いております。

2008-06-15から1日間の記事一覧

皆川博子「猫舌男爵」

皆川博子の本を読むのはこれが初めてなのだが、いっぺんでファンになってしまった。本書には五編の短篇が収録されているのだが、どれもが素晴らしかった。 巻頭の「水葬楽」はSF仕立ての作品。多くのキーワードが散りばめられ、それが効果的に配されたボー…