読書の愉楽

本の紹介を中心にいろいろ書いております。

2008-06-11から1日間の記事一覧

荒巻義雄「神聖代」

これはなんとも形容しがたい物語だ。いってみれば、大いなる空想のもと自由闊達に描かれたお遍路の話とでもいおうか。解説では筒井康隆が『巡礼』と形容しているが、まさにそのとおり。でも、ぼく的には西国八十八箇所巡りしているお遍路さんの姿が妙にだぶ…