読書の愉楽

本の紹介を中心にいろいろ書いております。

2008-01-23から1日間の記事一覧

ディエゴ・マラーニ「通訳」

なかなかの怪作だ。物語の進行方向が奇妙な具合にねじれていくのがおもしろい。 物語の主人公はジュネーヴの国際機関で同時通訳をしているセクションの責任者であるフェリックス・ベラミー。彼の部下である一人の通訳が仕事に支障をきたすほど奇妙な行動に出…