黒蓉船は異様に大きい帆を張り出して、通常の三倍の速度で海原を南下していた。群れの中でもかなりの 泳ぎ手で名の通っているぼくでさえ追いつけないほどの速さだ。 なにをそんなに急いでいるのだろう? いつもなら寄り道してても、ゆっくり追いつけるくらい…
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