読書の愉楽

本の紹介を中心にいろいろ書いております。

2007-05-24から1日間の記事一覧

鈴木光司「仄暗い水の底から」

水、特に海から得られるイメージは、明るく爽快で開放的なものである。 だが、それと同じくして背中合わせに、暗くてどんよりして密閉的なイメージも孕んでいる。明と暗。昼と夜の違いで、これほど印象が変わるのも海が生きている証拠である。 本書に収録さ…