読書の愉楽

本の紹介を中心にいろいろ書いております。

2006-06-14から1日間の記事一覧

カート・ヴォネガット・ジュニア「スローターハウス5」

散文の集会にして総合的にはメタSFの体裁をとりながらも、おふざけとブラックなユーモアの散りばめられた戦争悲劇である。 主人公ビリー・ピルグリムのたどるトラルファマドール的時間転移旅行は、およそでたらめでありトラルファマドール的に解釈されなけ…