読書の愉楽

本の紹介を中心にいろいろ書いております。

2006-06-07から1日間の記事一覧

いま、このときを

津波にのまれてしまって、すべてが埋没したら なにもかもが消えてしまって、みんないなくなったら 空から隕石が落ちてきて、地球を破壊してしまったら そんな日がくるとしたら そんな日がくるとしたら そんな日がくるとしたら ぼくは、 ぼくは、 ぼくは、 何…

上原隆「友がみな我よりえらく見える日は」

啄木の有名な詩の一節を冠する本書には、様々な人たちの人生模様が描かれている。 自分の容貌にコンプレックスを抱き、恋愛経験のないまま単調な毎日を淡々と過ごす46歳のOL。 人が良すぎて人生の階段を踏み外し、ホームレスとして生活する50歳の男性…