読書の愉楽

本の紹介を中心にいろいろ書いております。

2006-05-12から1日間の記事一覧

ユリサントの世界

雨あがりの道は、いつもより重たく感じられ 世界もみんなモノトーンに沈んでしまって 動きがない景色にとらわれたぼくは 咳を一つして 大きく伸びをした 湿っぽい空気は身体にまといつき まるで水中で動いてるみたいに気だるい フィッシュボーンにある大きな…

高橋克彦「刻謎宮」

これは、夢のある話だ。久しぶりにわくわくしながら読んだ。 あの「総門谷」のようなぺダントリックなおもしろさとはまた違ったおもしろさだった。ギリシャ神話は昔から大好きで、どうして好きになったのかといえそれはひとえにレイ・ハリーハウゼンのおかげ…