どこかから聞こえてくる姿の見えない鳥のさえずり。 ゆがんで、もうはめることのできない指輪。 擦りむいて血のにじんだ膝小僧。 忘れることのできないメロディ。 君をわすれない。 宝物のような君。 かすかに漂う焚き火の匂い。 せきをした拍子に飛んでいっ…
この人はデビュー作の「解体諸因」を読んで、こんなものかと思ってからすっかりご無沙汰だった。 折原一みたいなポジションに落ち着いてしまうのかなと思っていたのだ。 本書「七回死んだ男」は刊行当時から傑作といわれ続けていたが、どうも最初の本の印象…
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