読書の愉楽

本の紹介を中心にいろいろ書いております。

2006-01-15から1日間の記事一覧

三崎亜記「となり町戦争」

読み終わって、せつなくなった。 行政が執り行う『となり町との戦争』という特殊な状況を詳細にシミュレーションして描かれる世界は お役所体制が前面に押し出された静かな戦争でもあった。 奇妙な静けさを持った戦争。人が死んでいるのに実感されない戦争。…