読書の愉楽

本の紹介を中心にいろいろ書いております。

2005-12-26から1日間の記事一覧

イサベル・アジェンデ「神と野獣の都 」

あのアジェンデを期待すると、ちょっと肩すかしくらっちゃうかもしれませんが、これはこれで充分楽しめる冒険譚に仕上がっています。いわゆる秘境物ですね。アメリカ人である十五歳の少年が、エキセントリックな祖母に連れられアマゾンの奥地に『野獣』を求…

オーガスティン・バロウズ「ハサミを持って突っ走る」

この本が出た時、出版社もあまり知らないところだし、作者も知らないし、表紙はダンボール箱かぶった少年だし、正直いってほとんどバクチのつもりで読んでみた。 これが当たった。とてもおもしろかった。 本書は小説ではなくて、回想録。 う~ん、とんだ回想…